冠婚葬祭。元服・婚礼・葬儀・祭祀のことをいって、良く耳にする言葉だけど実際は毎日毎月のように機会があるものじゃないですよね?たまにしか参加・参列しない行事のマナーや注意点はどうしても忘れがちになってしまいます・・・
ここは葬儀社のブログなので今日はその中でも【葬】の部分の香典についてのあれこれをご紹介していこうと思います。では早速いってみましょう!
1.香典とは?
人と関わりが少なくなってきた現代社会。お葬式やお通夜に参加したことがない人も中にはいるのではないでしょうか?そんな方の為にまずは香典自体の説明からしていきましょう!
【香典(香奠)】とは霊前に供える金品のことをいいます。現代では金銭を送ることが一般的ですが、線香などのものを送る場合もあります。また、香料ともいわれております。
【香】の字の意味は、線香の代わりに供える。
【典(奠)】の意味は霊前に供える金品。
この2つの言葉を合わせて香典という言葉になります。
香典の相場は故人との関係性によって変わり、故人が親である場合は、5~10万円ほどで、兄弟であれば3~5万円、親戚であれば1万円と言われています。
また、会社関係や友人の場合は、5千円が一般的な香典の相場となっています。
※ここで紹介する香典の金額相場は、あくまでも一般的に言われている金額の目安になります。
仕事関係にあるなら役職はいくら、同僚・部下はいくらと社内規定がある場合もあります。
また、ご近所であれば市町村ごと、自治会ごとに金額が決まっていることもありますのでご注意ください。
2.香典袋(不祝儀袋)とは?
香典は金品(金銭)のことを指していると前述していますが、では金銭を直接遺族の方に渡すのでしょうか?
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…
….いえいえ、違います!香典は袋に入れて遺族の方へ渡しします。その袋が【香典袋(不祝儀袋)】なんです!
正式名称は【不祝儀袋】ですが、今回は一般的に馴染みの深い香典袋と統一して紹介していきます!
実は香典袋は宗教によって使用する種類が違っていて、葬儀に参列する際には故人の宗教に合わせて用意することがマナーとされています。私自身も以前はそのことを知らなく、お寺の知人から教えてもらって以来、葬儀に参加する際には気を付けるようにしています。
では下記に香典袋(不祝儀袋)の種類をいくつか紹介していこうと思います!
仏式
私たちがもっともよく目にする香典袋は、仏式のものですね。
仏式でよく使う不祝儀袋は、黒白か双銀の結び切りの水引があるものです。地域によっては、黄色と白の水引を選ぶ場合もあります。
基本的には白無地のものが使用されていますが、中には「ハスの花」が印刷されていたり、型押しされた袋もあります。ハスは仏教では大切な花ですので、香典袋に印刷されていても問題はありません。
神式
神式の場合、香典袋は柄のない白無地のものとなっています。
水引の風習は、宗教によるものではなく日本の風習ですので、仏式や神式での違いはほとんどなかったりします。
神式の水引も仏式と同様に結び切りを使用して、色は、黒白もしくは双銀が一般的に用いられます。
こちらも仏式と同じですが地域によって黄色と白の水引を使用する場合があります。
キリスト教
キリスト教では専用の香典袋として、百合の花や十字架が印刷された封筒を使用します。もしくは白無地のものを用意しておけば問題ありません。
水引は基本的に使用しません。通常、百合や十字架が印刷されたキリスト教用の香典袋には、水引はありませんので、そのまま使用します。もし、キリスト教専用の香典袋が手に入らなかった場合は、水引のある香典袋を使用しても構いません。その場合、水引は仏式、神式と同様の結び方、色を使用しましょう。
無宗教
故人が無宗教というケースも考えられます。その場合は、無地で黒白か双銀の水引の香典袋が無難です。
3.香典袋の書き方
香典袋には書く場所は表書き、名前、中袋と一般的には知られていると思います。
備えあれば患いなし。知らない人は是非この機会に知ってくことをオススメします!
もともと知っている人は改めて知ることで必要な時に慌てなくて済みますね!
ではそれぞれの書き方を解説していきます。
表書き
結論から申し上げますと、宗教によって書き方が異なります。
ただ、どんな宗教でも共通点が2つあります!
①薄墨を使うこと
②中央上段に書くこと
この2つを守りさえすればあとは宗教によって書き分けをすれば大丈夫です!
では宗教ごとに記入する表書きを下に記載します。
【仏教】
「御香典」「御仏前(御佛前)」「御香料」「御霊前(浄土真宗、曹洞宗では霊という概念がないためNG)」
【神式】
「御榊料」「玉串料」「御玉串料」「御神饌料」「御神前」
【キリスト教】
カトリック:「御花料」「御ミサ料」
プロテスタント:「御花料」、「献花料」、「忌慰料」
【無宗教】
「御霊前」
このようになっています!
仏教はいろいろと宗派が分かれているので書き間違いには注意しましょうね!
名前
名前なんて真ん中下側に書けばいいんじゃないの!?って思っているそこのあなた!
正解です!その通りです(笑)
正確にいえば、水引の下の中央部分にフルネームで名前を書きます。
薄墨の毛筆や筆ペン、サインペンで書けば問題ありません。
最近では文具店以外でも100均やコンビニエンスストアでも取り扱っています。
中袋
中袋の書き方は2種類あります。どちらを選んでも大丈夫ですよ!
書き方は以下の通りです。
①表に金額を書き、裏の左部分に住所氏名を書きます。
②表側は何も書かず、裏の右側に金額、左側に住所氏名を書きます。
金額を書く際には注意点があって、不正を防止する為に難しい方の漢数字を書きます。
書き方は以下の通りです。
壱(一)・弐(二)・参(三)・肆(四)・伍(五)・陸(六)・漆(七)・捌(八)・玖(九)
仟(千)・萬(万)・圓(円)
4.袱紗(ふくさ)ってなに!?
読み方すらわからない人が多い袱紗(ふくさ)。
私も最近まで、見たことはあったけど名前は知りませんでした。では袱紗とはいったい何なんだろう?
袱紗とは結婚式や葬儀といった冠婚葬祭において、ご祝儀や香典などを包む四角い布のことです。
祝儀袋や香典袋にしわができたり、水引が崩れたりすることを防ぐために使われます。
また、香典を袱紗に包むことによって、葬儀の悲しみを相手と共有する意味もあります。
弔事に適した色もあって、「紺」「深緑」「緑」「うぐいす」「灰」「紫」などが寒色系の色がふさわしいといわれています。この中で紫色は慶事、弔事ともに使用するが出来るため1枚は持っておいても損はないですね!
入れ方は開きが左からだと弔事、右からだと慶事となります。
5.香典を渡す際のマナーや注意点
まず知っておきたい香典を渡す際のマナーは4・9の数字や偶数を避けることです。
死や苦を連想させてしまったり、割り切れる偶数の数字は避けて縁起の良い数字を入れて渡すことがマナーとなっています。
次に新札を使うことは避けて古札をつかいましょう。
古札には「遺族に新たな不幸が起きないように」などの意味があります。
そしてお札の向きは香典袋が表向きに対して裏向きで入れることがマナーとなっています。
もし遺族の方が香典の受け取りを辞退されていたら、香典を無理に渡す必要はありません。
遺族の意思を尊重して、香典を渡すのは控えましょうね。
6.まとめ
今回は香典についてあれこれを書かせて頂きました!
お通夜や告別式の場で、遺族や参列者に失礼のないよう振る舞うことはとても大切かと思います。
これを機に香典に関するさまざまなマナーや知識を理解することができれば、いざというときでも慌てずに対応して失礼のない振る舞いができるようになると思いますよ!
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