お中元を贈る時期になってきました

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 暑い!!!最近の北海道暑すぎませんか!?
毎年この時期になったら言っているような気もしますが、今年は暑いですね~(汗)
まだ6月だっていうのに先日札幌では31度を記録したそうです。海の生態系も徐々に変わってきているみたいで、えりも町ではオオズワイガニが大量発生したというニュースも流れていましたね。
北海道でもクーラーは今後必需品となってくる時代になってきているのかもしれませんね。電気代は上がる一方ですが・・・(泣)
 さて、今回はそんな夏にお世話になった方に感謝の気持ちを伝える手段のひとつ、「お中元」についてあれこれ書いていこうと思います。人と人との繋がりは葬儀サポートのお仕事をしているとよく感じる一面でもあり、その繋がりの中にお中元やお歳暮が習慣としてあると私自身思っています。
段々と少なくなってきてはいるものの、少し田舎にいけばまだまだ残っているこのような習慣。今一度どんな意味なのか、どんなものなのか再確認してみるのも良いと思います。
では早速ですが解説の方、いってみましょ~!

1.お中元とは?お中元の基礎知識

お中元ってそもそも何?

 まずは「お中元」とは何か?という、基本的な知識からおさらいしていきましょう!
由来については諸説ありますが、もともとは中国で生まれたものが日本に伝わり、贈り物を贈る習慣として定着したと言われています。

お中元の由来

 なぜ「お中元」と呼ばれるのかというと、ちょっと複雑な由来があります。
中元というのは、三元と呼ばれる中国の道教にまつわる行事の中間に当たるものになります。三元とは、龍王の孫とされ、三官大帝と呼ばれる三人の神様の誕生日です。この三元には、1月15日の上元、7月15日の中元、10月15日の下元があり、7月15日中元がお中元を贈る日として、日本で定着していったといわれています。
 じゃあなぜ贈り物をするようになったの?と、思う方もいると思います!私もそう思います(笑)
諸説は色々とありますが、そのうちの有力だと思われる二つの説が以下の二つ。

1.中元の日の思想に由来するという説
 中国では、中元の日に神様が人々の善い行いや悪い行いを報告しに天に行く日と考えられており、その報告によって自分の寿命が伸びたり縮んだりするとされました。そのため、中元の日が近づいたら特に善い行いをしようと考えた人々が、日頃の感謝の気持ちを込めてお世話になった人に贈り物をするようになったことが始まりとされています。

2.盂蘭盆会(うらぼんえ)と関係しているという説
 先ほど、中国道教で旧暦の7月15日が中元であることを紹介しましたが、その日は中国仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)を行う日でもあります。
 そう!先日ブログで記事にさせてもらった「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」がここで出てきます!
中国仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」は日本ではお盆として受け継がれており、7月15日ぐらいまでに「盆礼(ぼんれい)」といって子から親へ贈答する習慣がありました。具体的に言うと、盂蘭盆(うらぼん)に嫁として家を出た娘が手土産をもって里帰りをする風習のことを言います。つまり、仏教の盆礼と道教の中元が習合一体化して「お中元」と呼ばれ、贈り物をする日になったのです。

 私としては2つ目の盂蘭盆会と関係している説を推していこうと思います。理由は記事にした題材がここにきて繋がってきているのでこっちの方が気持ち的に盛り上がるからという勝手な理由です(笑)

お歳暮との違いは?

 よくお中元と対をなすものとして挙げられるのが「お歳暮」ですね。お歳暮とお中元は何がどう違うの?若い人たちは意外とわかってない人も多いかもしれません。これを機に覚えていって頂ければ幸いですね!では早速解説に入っていこうと思います。
 「お歳暮」とは、日頃からお世話になっている人へ感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣のこと。本質はお中元と変わりありません。では違いはいったいなんなのでしょうか?
 答えは、お中元は上半期の感謝の気持ちを込めてに贈るもの。お歳暮は下半期(1年)の感謝の気持ちを込めてに贈るもの。
 お歳暮を贈る時期は地域によって若干異なるものの、概ね12月初旬~20日頃までとなっており、先ほど紹介した中国道教の三元の上元(1月15日)と下元(10月15日)にも当てはまらないため、お中元の由来とは異なると言われています。
こちらも諸説ありますが、お歳暮の由来は、正月に行われる御霊祭(みたままつり・ごりょうまつり)の御供え物にあります。御霊祭りは、祖先の霊を迎えるため本家で行うものです。その際、分家の人が御供え物を本家へ届ける習慣がありました。御供え物は「年が暮れる前」に届ける必要があり、この習慣がのちにお歳暮へと変化していったとされています。

時期も由来も異なるお中元とお歳暮ですが、どちらも贈るのが一般的と考えられています。
できれば両方とも贈るのが望ましいですが、金銭的な負担が大きい場合には、お歳暮の方をより高価な品物にするといいとされています。一般的には一年の半ばのお中元より、一年の終わりに贈るお歳暮が重視される傾向にありますが、お中元を贈ったからお歳暮も贈らなければいけない、といった決まりは特にありません。どちらか一方だけを贈る場合、お歳暮を優先して贈る方が良いでしょう。

2.お中元を贈る時期

年賀状やお歳暮と同様に、お中元を贈る際には適切な時期やマナーがあります。
押さえておくポイントをここでは書いていきますので是非参考にしていってください。

●お中元を贈る時期

 お中元を贈る時期は一般的に、東日本が7月上旬から7月15日前後、西日本が7月中旬から8月15日前後となっています。地域によって贈る時期が異なるため、事前に確認しておきましょう!
 では私たちの住む北海道の時期はいつ頃なのでしょうか?
北海道は一般的な東日本の7月上旬から7月15日前後ではなく、旧盆の7月15日から8月15日までに贈る事がマナーとされています。また、同じエリア内でも贈る期間が異なる可能性があるため、この情報を鵜呑みにしないでしっかりと事前に調べておきましょうね!責任は持てませんので・・・(苦笑)
 誤ってお中元の期間を過ぎてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
期間が過ぎてしまった場合でも大丈夫!表書きの名目を変えることで贈ることが可能です!立秋までは暑中見舞いとして「暑中御見舞」、立秋を過ぎたら残暑見舞いとして「残暑御見舞」と記載して持参、もしくは郵送しましょう!
ただし暑中見舞いや残暑見舞いの時期も、地域によって若干異なるため注意する必要があります。
適切な時期を外れると、お中元として贈ることができません。マナー違反になってしまうため、気をつけましょう。

●表書きの正しい書き方

 最近は表書きも印刷されているものを使う人がかなり多いので使う場面があるかはちょっとわからないですが、一応ここまで記事にしましたら正しい書き方も載せておこうと思います!
 まず、お中元の表書きは、濃い墨の毛筆や、筆ペンを使って丁寧に書きます。送り主である自分の名前は、水引(みずひき)の下部に小さくフルネームを書くのが基本となっています。連名で贈る場合は、役職や地位の高い人、年齢の高い人から順に書くのがマナーで、3人以内であれば連名が可能です。4人以上になる場合は、「他一同」とします。
 表書きは、相手との関係性に応じて表現を変える必要があります。一例ですが、お中元の時期を過ぎてしまったときには「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈ります。年上の親戚、会社の上司、付き合いの長い取引先など、目上の方に贈る場合は「暑中お伺い」「残暑お伺い」とするのがマナーです。
 表書きは「熨斗(のし)紙」に記載します。熨斗紙とは、熨斗(のし)と呼ばれる飾りと水引が印刷されている紙のことです。水引は、紅白5本の花結び(蝶結び)タイプを選んでおきましょう。花結びは、何度でもほどけて簡単に結び直せるため、「ご縁を結ぶ」といった意味合いがあります。

正直書いてて結構ややこしいんだな。と、思いました。
お中元を贈る際には時期をすぎないようにすれば問題ないでしょうね(笑)

3.まとめ

 いかがだったでしょうか?葬儀社のブログでお中元の記事を取り扱うのはちょっとズレているかな?と、思いましたが仏教に少し触れている部分もあったので記事にさせてもらいました。コロナもひと段落して、周囲との接点が段々と増えていくと思います。葬儀を行った後には親戚や親しい人との交流もまた増えていき、お中元、お歳暮を贈る機会も増えていくと思われます。その際にこの記事が少しでも役に立っていってほしいと思うばかりです!

では、また次回のブログでお会いしましょう!



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