ブログをご覧の皆さん、こんにちは!
4月も中旬を過ぎ、桜の開花予想が天気予報などで良く聞かれるようになりました。
現在発表されている情報としては、函館が14日、札幌が15日、室蘭・苫小牧は4月21日となっているようです。青森県が7日に開花しており、桜前線は9日間かけて津軽海峡を渡り、函館に到着するみたいです。調べてみましたら津軽海峡は最短距離で18.7キロメートルらしいので、一日約2キロメートル進んでいるようです。誰もの心を穏やかにさせてくれる桜の花を咲かせてくれるのですから、桜前線さんには「お疲れさまでした」と言ってあげたい位です(笑)
苫小牧では緑ヶ丘公園の2,000本程のエゾヤマザクラが有名なお花見スポットでしょうか。社会情勢も野球やサッカーの応援で声出しが解禁になったように、少しずつ緩やかになって来ていますので、今年は楽しいお花見ができそうですね。
さて、今回は前回のブログで『終活』について書かせて頂いた続編といいますか、『エンディングノート』について調べてみました。なるべく簡単に、わかりやすく書き進めようと思いますので、是非最後まで読んで頂けると幸いです。
1.エンディングノートとは?
エンディングノートとは文字通り、自分の人生の終末について記したノートです。万が一に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておけます。
今は商品として専用のノートも販売されていたりもしますが、普通のノートや手紙形式でもOKです。法的効力は無いので、その分、気軽に書いて何度でも書き直したりもできます。
遺言書とは違うの?
エンディングノートと遺言書の決定的な違いは、法的効力が有るか無いかです。どちらも遺産相続等について希望を書くことができますが、遺言書の内容は「法的に強制力」がありエンディングノートには「法的な強制力がありません」。遺言書が無ければ、いくらエンディングノートに希望を書いても100%叶えられるとは言えませんので注意が必要ですね!
しかしながら遺言書には何を書いても良いというわけではありません。遺言書に書くことができるのは「死後」に関してのみで、範囲も遺産相続や子供の認知等、厳密に決められています。その点エンディングノートは、強制力は無いながらも、遺産相続等について希望を書けますし、「生きている間」の事についても書くことができます。身近な人が困らないように、病気や不慮の事故にあった時の延命措置について、介護、葬儀、お葬式、お墓、ペットの世話など、様々な内容を記しておける事がエンディングノートの良さのひとつですね。
2.エンディングノートを書くメリットは?
●自分の思いを託す、最後のメッセージ
一つ目に挙げられるメリットは自分史を書くことで、家族も知らなかったことや、思い出を共有することができ、遺された家族への愛情を示すこともできる点です。家族や友人、それぞれへのメッセージや形見分けリストなどで自分の思いを伝えられます。
●家族の負担を減らせる
二つ目は介護の希望や延命措置のこと、葬儀や費用の捻出方法などが明記されていれば、本人の判断力が衰えたり意思表示ができなくなったりした時も、家族が迷うことなく様々な選択をすることができます。それにより家族の辛い気持を和らげることもできます。
●自分の経済状況がわかる
三つめは自分の経済状況がわかる点です。自分の資産を正確に記入することはエンディングノートの大切な作業です。エンディングノートに記すことで、現在の経済状況を把握できるので、人生の終末期をどのように過ごすのかを考え、準備するのに便利です。また資産を明確にすることは相続にも関わる大事なことです。
●今後の人生と向き合える
四つ目は今後の人生と向き合えることです。エンディングノートを書くことは、遺された家族のためだけではなく「終活」をする上でも役に立ちます。残りの人生を充実したものにするために、自分の人生を見つめ直し考えるきっかけとなるからです。
3.エンディングノートの選び方
エンディングノートには決まった形式がありません。何でも自由に書けるので、エンディングノートを選ぶ時は目的を明確にすることがポイントとなります。それぞれに合ったエンディングノートがありますが、今回はそのポイントを数点書いていこうと思います。
●人生を振り返りたいなら、自分史や履歴が書けるもの
楽しかった思い出や乗り越えた辛い出来事など、自分の人生を振り返りながら心を落ち着かせることができます。
●万が一のことが起こったとき重視なら、葬儀や相続の項目が充実したもの
家族の負担を減らしたい、相続が心配、葬儀などに希望がある等の場合は、それぞれの項目に沿って自分の要望をきちんと書くことが重要です。
●今後の人生に備忘録として活用したいなら、銀行口座や保険の項目が有るもの
自分自身の備忘録としても活用できるのがエンディングノートです。銀行口座や保険、パソコンの暗証番号などの項目があるものが便利です。
●終活のノウハウを知りたいなら、コラムや解説がついたノート
終活の用語や断捨離の方法などのコラムがついたノートなら、やるべきことが明確になり、エンディングノートを書く際に頭の中も整理できます。また、残りの人生を充実したものにするヒントも得られます。
4.エンディングノートの書き方と、お勧めの11項目
必携項目は特にありませんが、遺された家族のためのノートで有る以上、終末期医療や葬儀などの希望や、連絡先、財産などの情報を記しておくのがオススメです。しかし何よりも家族や友人に自分の思いが伝わることが大切ですね!今回は書いておいた方が良いオススメの11項目を記載していきます!
①自分の基本情報
本籍地や年金証書などの基本情報を書くことで、万一の時に家族が一目瞭然で助かります。加えて、誕生から現在までの自分史や、好きな食べ物や趣味など内面的な部分を書くことで、自分自身を振り返り、今後何をすべきかが見えてきます。また、新しい自分を発見できるかもしれませんよ。
②財産・資産について
年金証書や保険の証書、介護保険証や健康保険証、通帳・印鑑、貴重品などの保管場所は家族であっても知らないケースがほとんどです。保管場所などを書いておけば家族が対応しやすくなります。
③身の回りのこと
SNSなどのデジタル情報はIDやパスワードがわからないと永久に残ってしまいます。アドレスやパスワード、退会手続きなどの操作方法をノートに記しておきましょう。
④家族・親族について
家族や親族との思い出や感謝の気持ちなどを残しておきましょう。形見分けリストを作っておくのもオススメです。誰に渡そうかなと考えるのも、思い出を振り返る良いきっかけとなります。
⑤親しい友人・知人について
友人や知人、お世話になった方々への感謝の気持ちを綴って、日頃言えなかった「ありがとう」の気持ちを残しておきましょう。写真を一緒に貼っておくのも良いかもしれません。
⑥ペットについて
特に一人暮らしの場合は、残されたペットを引き取り、きちんと世話をしてくれる人を決めておかなければなりません。ペットは家族ですから、性格や好き嫌い、病歴なども記入しておきましょう。
⑦医療・介護について
末期の状態になった時、家族は延命措置などの決断を短時間の中で迫られます。精神的負担を減らすためにも、自己判断ができなくなった時の対応方法を決めておくことは大切です。また認知症などで意思疎通ができなくなった場合も考えて、介護の事や費用捻出方法、アレルギーや持病、常備薬についても記入しておきましょう。
⑧葬儀・お墓について
密葬や家族葬など葬儀の形態が変化しています。家族と死について話しづらいなら、自分がどのような葬儀をしたいかやお墓の事、宗教についてもしたためておきましょう。
⑨相続・遺言書について
遺された家族同士でトラブルにならないよう、遺言を残しているなら保管場所を記しておきましょう。また現金、預貯金、不動産、有価証券などの相続財産を整理しておくのも有用です。借金も相続財産になるため、正直に書いておきましょう。
⑩連絡先
自分の親族や親しい友人の連絡先を記入しましょう。亡くなった事を連絡してほしい人がいる場合には、その旨を記載しておくことをオススメします。
⑪自分からのメッセージ
自分史や家系図などを書くことで、これまでの人生を振り返りましょう。そうすれば、これからの人生を充実したものにするためのヒントを、過去の自分からもらえるかもしれません。
5.エンディングノートを書き終えたらどうればいいの?
パスワードや通帳の保管場所等、エンディングノートには重要な情報が満載です。
自己責任のもと、簡単に見つからない場所に厳重に保管しましょう。ただし、見つけるのに苦労する場所だと、いざという時に誰にも見つけられない恐れもありますので、信頼できる親族に存在を教えておくのも良いかもしれません。
エンディングノートは書いたら終わり、というわけではありません。定期的に見直して、心境の変化や身体的変化、資産状況等が変わった時には書き直しましょう。1年に1回、など日付を決めて見直すのも、その都度人生を振り返られるので良いかもしれませんね。
まとめ
エンディングノートは自分の人生の終末を記すものですが、「死のため」ではなく、よりよい人生を過ごし、「よりよい死」を迎えるためのノートです。
エンディングノートにはたくさんの項目があり、何からどう始めればいいのか分からず、まだ先の話だからと後回しにしている人も多いのではないでしょうか?しかし生きている限り、いつ何が起こっても不思議ではありません。エンディングノートを書くことは早ければ早いほどいいのです。
エンディングノートで自分を見つめ考える事で、人生をより豊かに変えてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお読み下さりありがとうございました。もし何かテーマにしてほしい題材がありましたら、リクエストもお待ちしております。
ではまた次回、お会いしましょう!
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