お盆?新盆?初盆?旧盆?

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ブログを書くうえでなんとなく気にしている事があります。
アパレル業界や広告会社等もそうですが、季節を先取りして記事を書いていく事です。

ってカッコつけて書いてみたはいいけど単純に先日不幸があってたまたまお盆の話しになったので書いてみようと思います(笑)

なるほどなあ~と、感心する事も調べてみて結構ありましたので最後まで読んでいただければ嬉しいです!今回のテーマはお盆!世間一般では大型連休のひとつという認識も強いこのお盆とはいったい何の意味があってあるのだろうか?日本だけの文化なのかな?

そんな疑問を今回は紐解いていきます。ではいってみましょー!

お盆とは?

お盆(おぼん)

お盆とは日本で夏季に行われる祖先の霊を祀る(まつる)一連の行事の事を指します。
日本古来の祖霊信仰(死んだ先祖から生きている子孫たちに影響することを信じ、あるいは先祖から何らかのものを貰えるという信仰)と、仏教が融合した行事の事を言います。

と、説明してもいまいち頭にはてなマークが出ると思います。私も同じです。
端的に説明すると、お盆とは「すでに亡くなった方の霊を1年に1回、自宅に迎える期間」です!
この時期には四十九日が明けた故人の霊だけでなく、亡くなってから時が経ったご先祖様も一度自宅へ戻ってくると考えられており、ご先祖様や故人の霊をお迎えして、冥福を祈り、供養をしましょう。

お盆の由来

お盆の由来は諸説ありますが、仏教経典のひとつ「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」(サンスクリット語の「ウラバンナ」)が起源という説が有力とされています。

釈迦(しゃか)の弟子である目連(もくれん)が、亡くなった母を救済するために釈迦に助けを求め、釈迦のアドバイス通りに行動した結果、魂が救済されたという内容です。『盂蘭盆経』がきっかけで、親や先祖の魂に感謝するお盆が始まったといわれています。

お盆の期間

お盆の期間は8月13日~8月16日頃までが一般的です。しかし、地域によっては期間が違う場合もあります。新盆、旧盆の説明と併せてお盆の期間を記述していきたいと思います。

新盆

もともとのお盆は旧暦の夏の終わり7月15日におこなわれていました。
ところが、明治に入って世界基準に合わせるため新暦(太陽暦)に暦が変えられます。
旧暦と新暦では約1ヶ月季節のズレがありました。
改暦以後、お盆は新暦の7月15日におこなうようになりました。
この現在の暦で7月のお盆を新暦のお盆、それが転じて「新盆」と呼ばれるようになりました。
正確に言うなら「新暦盆」ですね!
以下は新盆の地域や期間となります。

期間:7月13日~16日頃
地域:東京の都市部(多摩地区以外など)、金沢市の旧市街地、静岡市などの一部の地域
※これらの地域では、新暦が施行されるとともに7月15日に移行しました。「新のお盆」、または「東京盆」と呼ばれることもあります。

旧盆(月遅れ盆)

上記で書いた季節感を無視した新暦7月の盆(新盆)は、実はほとんどの地域で馴染みませんでした。
7月盆が広まったのは政府の力が及んだ東京と一部の地域のみだったみたいです。
秋に近い行事だったお盆を梅雨の時期まで移動させたわけですから無理もありませんね(汗)
とくに農家は梅雨の季節は忙しくてお盆どころではないです。
そこで旧暦の時期に近い8月15日をお盆にする、いわゆる「旧盆」が誕生します。
これは旧暦のお盆にこだわっていた地域の人にも受け入れやすく、瞬く間に全国に広まりました!
企業のほとんどが8月に休暇を設定している点を見ると一般的に受け入れられているのがわかりますね。
また、旧暦のお盆を新暦に当てはめようとすると毎年日付が変ってしまいます。
なので8月15日は本当の旧暦盆ではなく、(便宜上定められた)「月遅れの盆」なんです!
すでに名称が定着してしまいましたが、一番新しく誕生したお盆なのに旧盆というのは少しおかしいし、ややこしい呼び方ですよね(笑)

期間:8月13日~8月16日頃
地域:「新盆」エリアと、沖縄県、鹿児島県奄美地方を除く、ほぼ全国
※前述していますが、農繁期にあたることや、梅雨が明けきっていないこと、東京と地方でお盆の時期がずれることで親族が集まりやすくなる点が受け入れられたと言われています。

初盆(新盆)とは?

初盆(はつぼん・ういぼん)は新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)とも呼ばれるお盆のひとつで、故人の四十九日明け後に執り行われる最初のお盆を一般的には指します。
初めてのお盆でも、故人の霊が迷わず自宅に帰れるようにという願いを込め、故人に配慮したお盆飾りが多く見られるのが特徴です。また、親族が集まってお坊さんを呼んでお経をあげるのも初盆の特徴のひとつとされています。
四十九日以内にお盆がやってくる場合は、翌年が新盆となります。また、地域によっては通常のお盆よりも盛大に執り行われる場合があることも、新盆ならではといえるでしょう。

別名の「新盆(にいぼん・あらぼん)」というのは、実はこちらが正式な意味なんです。
つまり、もともとあった言葉が別の意味(7月のお盆)に置き換えられてしまったんですね。
従来どおりに使う人と間違って使う人が「新盆」について話し合うとわけが分からなくなります(笑)
新暦旧暦の他に「初」という意味の「新」が加わって混乱に拍車をかけています。
私も正直この記事を書いていて、どっちがどっちかわからなくなっています(笑)

迎え盆・送り盆とは?

ここまできたら盆とつく言葉をもう少し書いていこうと思います!
こちらはすごくシンプルで簡単です!

迎え盆=お盆の初日
送り盆=お盆の最終日

以上の通りです!
いずれもご先祖様や故人の霊を自宅に送り迎えするための日です。ご先祖様や故人の霊を送迎するために、迎え盆には「迎え火」を、送り盆には「送り火」をたくことでも知られていますね!

盆踊り

7月~8月のお盆期間に町内会や子ども会などで行われる盆踊りは、今では娯楽として世代を問わず親しまれています。子どもの頃に、盆踊りに連れて行ってもらったことがある方も子供を連れて盆踊りに行く方も多いでしょう。
もともと盆踊りは、お盆の時期における先祖供養の一環でした。
盆踊りは、鎌倉時代に活躍した一遍上人(いっぺんしょうじん)の「念仏踊り」が由来という説をはじめ、諸説あります。長い歴史の中で築き上げられた行事といえますね!

盆踊りは地域や市町村によって曲が違って私も高校になるまで地元の盆踊りの曲が全国で使われていると勘違いしてました(苦笑)

盆提灯

盆提灯は玄関先や軒先に吊るしたり、仏壇や精霊棚(盆棚)に置いたりするお盆飾りのひとつです。
新盆(初盆)の際は盆提灯の中でも「白提灯」を飾るのが一般的で、通常のお盆になると柄や模様の入った提灯を飾ることもあります。

盆提灯の種類は、昔ながらのろうそくタイプやLED電球タイプなどさまざまです。最近では、火をつけられないマンションなど集合住宅に住む方が、「迎え火・送り火」の代用品として使うこともあります。

海外にもお盆ってあるの?

厳密にいえば、海外にお盆はありません。しかし、海外でも日本のお盆と同様に、祖先の霊を祀る日や文化があります!世界のユニークなお祭り(お盆)を紹介します!

1.キリストの復活祭「イースター」

「イースター(Easter)」は「復活祭」とも呼ばれ、キリスト教で最も重要とされているお祭りです。
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが、三日目に復活したことを記念するお祭りです。
西方教会(カトリックやプロテスタント)では、イースターは「春分の後に来る、最初の満月の後の日曜日」と定められています。
イエスが十字架にかけられたのが金曜日で、三日目にあたる日曜日に復活した事にちなんでいます。

2.お墓を掃除する日「清明節(せいめいせつ)」

清明節とは中国版のお盆で、中国では1年は24節気に分かれており、春分から15日目(第5の節気)が清明とされています。
中華系の人々は、先祖の墓に線香をあげてお参りをします。
清明節は「民族掃墓節」(民族全体でお墓を清掃する日)と定められています。

逆に日本ではお墓の掃除はお盆の際に行うのが一般的ですよね。
国ごとの文化で色々変わってくるものですね。

3.タイの灯篭流し「ローイ・クラトン祭」

タイにもお祭り(お盆)があって、農民の収穫に恩恵の深い水の精霊に感謝をささげ、罪や汚れを水に流し、魂を清めるお祭りが「ローイ・クライトン祭」です。
旧暦12月の満月の夜(新暦11月頃)に行われます。
川に灯篭(とうろう)を流すことから、ロイ(流す)クラトン(灯篭)と呼ばれます。
日本でもお盆に灯篭流しをするので、共通のルーツを感じますね!

まとめ

今回は時期を先取りしてお盆について書かせて頂きました!
7月にお盆の地域があるのは知っていましたが、京都辺りなのかなあと思っていましたが、まさか日本のど真ん中の東京とは思いもしなかったです!
調べれば調べるほど日本の独特な文化や風習は良いなあとしみじみ思いました。
みなさんもこれを機に日本という文化を調べてみるのも面白いかもしれませんよ!

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