直葬とは最もシンプルな葬儀1つと言われています。
直葬にかかる費用、また直葬をおこなう上で注意しないといけない点について解説をしていきます。
直葬ってなに?
直葬とは、通夜や告別式などをおこなわずに、自宅から火葬場へ直接運んで、火葬で弔う葬儀です。
納棺までの流れは一般的な葬儀と同じです。
密葬や火葬式とも言われることもあります。
直葬の費用
1.直葬にかかる平均の費用
直葬には一般的な葬式とは違い、通夜や告別式がなく、人件費や会場費などの費用が必要最低限に抑えられるため、安く済ますことができます。
平均的には20万円前後となってます。
当社では火葬式が9万7000円、家族葬が25万円からのお値段となっています。
オプションで備品や物品などを追加することも可能となっています。
2.直葬費用
直葬費用の内訳は、物品一式、エコアイス、搬送料、安置施設代となっています。
物品一式は棺、骨壺、供花、死装束などが該当します。
骨壺とは火葬にした遺骨を納めて置く壺のことです。
また、エコアイスは炭酸ガスを出さない地球にやさしいエコ製品となっています。
安置施設代は、遺体を自宅に安置せず、施設を使用した際に発生する費用です。
遺体を安置する期間は24時間から3日以内が一般的となっています。
火葬場に関してですが、公営と民間の2種類に分かれており、公営の火葬場は自治体が運営しています。
直葬が増加している理由は?
直葬を選択肢として選ぶ事が増加しています。
理由のひとつとして高齢化が進んできたことにより、故人とゆかりのある方が亡くなっていたり、年齢により参列が難しいケースがみられる背景があります。
また、故人が闘病により入院費などの金銭面での負担が多くなってきている面もあります。
そのため精神面での負担や、費用をかけれない場合に金銭面でも負担が少なく済む直葬を選ぶケースが増えてきています。
もうひとつの理由としては、葬式に対する考え方の変化も挙げられます。
お寺とのつながりがない家庭も増えてきており、形式に縛られない人たちもいて、短時間かつ低予算で済ませられる直葬に魅力を感じる方が増加している傾向があります。
直葬までの流れ
1.葬儀社へ連絡
病院で亡くなった場合には、医師に死亡診断書を発行してもらいます。
病院から葬儀社を紹介されることもありますが、既に決まっている葬儀社があれば断ってくれても問題ありません。
また、自宅で亡くなった場合は事件性の有無を確認するために、警察による検視がおこなわれる事もあるため、遺体を移動させないように注意が必要となっています。
2.安置場所・打ち合わせ
直葬はすぐに火葬をするイメージがあるかもしれません。
しかし法律で、逝去後24時間は火葬が出来ないと定められており、火葬がおこなわれるまでの期間は安置をしておきます。
葬儀社に連絡を入れると、遺体は霊柩車で自宅か施設に運ばれて、搬送後は葬儀担当者と葬儀の進行や日程の打ち合わせに入ってきます。
3.納棺を行う
故人を仏衣で包み、花や故人が愛用していたものなどと一緒に棺に納めます。
愛用していたものは副葬品として納めるのが一般的ですが、当日になってから急いでしまっていると、見落とししてしまう可能性もあるため、余裕があるときに選んでおくことが大切です。
中には棺に入れられないものもあるため、迷った際には担当者に確認しましょう。
4.火葬を行う
火葬は家族、親族が集まり故人を見送ります。
直葬の場合は見送り時間も短く、5分から10分程度となっています。
火葬がおこなわれる前には、火葬炉前でお坊さんにお経を読んでもらいます。
故人に別れの言葉を伝えたり、花を手向けて過ごしていきます。
また、火葬の時間は1時間から2時間程で、その間は控室で待機となっています。
骨上げを行う
火葬後の骨上げは二人一組でおこないます。
骨壺に納めていく順番は、足から拾い始めて、最後に喉ぼとけを納めます。
その際は専用の箸を用いて骨上げをおこないます。
また、骨を拾い上げる順番は、喪主、施主、続いて血縁が深い順からおこなっていきます。
喉ぼとけは仏様が座禅を組んでいるような形に見えることから、骨上げの際には特に大切とされている部位となっています。
直葬(葬儀)のマナー
1.服装
直葬は家族、親族のみの参列が一般的となっており、また宗教的な儀式もないです。
必ずしも喪服でなければならないということはありません。
ただし喪主や遺族は喪服の着用が一般的となっています。
その他の方は黒色のスーツやワンピースなど、喪服に準じた服であれば問題ありません。
派手な色、柄の服は避けましょう。
2.香典
香典の受け取りは喪主の判断で変わります。事前に香典は不要といった連絡があった際には渡さなくても問題ありません。
香典は不要と連絡がなかった際には、用意しておくことが一般的となっています。
また、香典には新札を使わないようにしましょう。
3.食事
直葬では、食事の席が設けられないことが一般的です。
参列する際には、あらかじめ食事を済ませておくことがマナーとなっています。
直葬をおこなう際の注意点
1.遺体の安置場所の確保
火葬を行うまでの期間、どこに遺体を安置するかを考えておく必要があります。
自宅での安置を希望する場合は、スペースの確保が前提となってきます。
自宅での安置が難しい場合は安置施設を利用しますが、安置方法は施設によって様々です。
事前に確認をしておくことをお勧めします。
2.事前の連絡をおこなう
直葬では立ち合いが出来る人が、一般的には家族、親しい親族と限られた方となっています。
個人とゆかりのある方が葬儀に参列したいと、申し出があるかもしれません。
そのため通夜や葬儀、告別式は一切おこなわない旨を伝えて、理解を得ておく必要があります。
場合によっては、後から弔問の機会を設けることも良いかもしれません。
3.納骨ができるか事前に確認をおこなう
火葬が終わった後は納骨となります。
お寺から断られるケースもありえます。
直葬の場合は納骨できないとしているお寺でも、炉前読経や四十九日の法要をお願いすれば、納骨してもらえる場合もあります。
そのため、前もってお寺に確認しておくことをお勧めします。
おわりに
時代の変化とともに、葬式のあり方や種類が変わりつつあります。
直葬を選択する割合も増えてきており、需要が高まってきていることがわかります。
いまいちどお時間のある時にでも葬式の種類を調べて、ご自身、ご家族が必要としているお葬式を事前に選択していってはいかがでしょうか。
おおぞら葬儀社では、24時間365日、充実した家族葬をおこなっております。
苫小牧近郊で火葬式・家族葬をお探しの際には是非【おおぞら葬儀社】にご相談ください。
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